こういった修理のテクニックは、補修業者さんによって非常に差があります。ただ、完璧に近い形で直す技術をもっている業者さんを利用すると、引っ越し業者側からすれば費用が掛かるので、できれば安く上げたいと思うケースが多いようです。
また、破損・クレームの対応を、ドライバーなどの現場レベルに任せっぱなしの引っ越し業者も多いです。この場合、担当者によって、その対応にばらつきがあります。大変残念ですが、引っ越し業界の現状はこのような感じで、以前から同様のご相談を多くいただいております。
逆を言えば、皆さんの引っ越し業者に対する働きかけ次第で、対応が非常に変わってくるのも事実です。まずは、その破損に対する対応を行っている現在の窓口の者にご不満がある場合は、例えば現在が現場責任者だとすれば、次に契約時の営業マン、そして営業所責任者、それでも駄目な場合、本社のサポートセンターに問い合わせるのが良いです。
それでも駄目な場合は、その引っ越し業者の体質になりますので、やはり消費センターなどに連絡されることをおすすめします。
参考までにですが、私の現役時には、非常に腕の良い修理業者さんを知っていました。残念ながら、私のお引き受けした現場でも破損はゼロではありませんでした。そんな場合に、そこの業者さんに依頼したのですが、木材部分の修理から、その表面の塗装技術まで、何処が壊れてたか分かっていても、まったく分からないくらいに直せるくらいの技術でびっくりしていたものです。
現状復帰 それが無理な場合は、減価償却などを考慮した金額での示談というのが一般的ですが、その何処のラインで落ち着くかは、お客様と引っ越し業者の話し合いによる部分が多いのが現状です。